ビジネス関連のご紹介!

ビジネスで使われるグッズや、ビジネスが関わる事例を紹介します。

ビジネスお役立ちガイド > ビジネス書籍 商品一覧 >> テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)

ビジネス書籍 商品

ビジネス書籍とは、社会人がビジネスを行う上で役立つヒントや考え方を紹介している書籍を指します。
たとえば、営業を行う上で役立つテクニックや会話のコツなどを解説している書籍や、広告業に携わる人がどのような視点から企画を行えば良いのか、といった業種に特化した書籍などもビジネス書籍に含まれます。
また、ビジネス書籍で最も多いのは、発想力や計画力を養うことを目的とした書籍。このタイプの本はどの業種でも役立てることができるため、ヒットやベストセラーとなることが多いようです。
このほか、ビジネス書籍には有名企業の創設者が解説する指南書や、考え方を切り替える自己啓発本なども当てはまります。

寄せ集めの本

著者は余人には得がたい経歴の持ち主で、このような経歴の人が気軽に読める本を、しかもかなり赤裸々に書くような状況はかつてなかったことであり、これは検察の国策捜査の思わぬ副産物といえる。
ただ、この本は、当初から一冊の本として書かれたものではないこともあり、寄せ集めの感をぬぐえない。とりわけあまりに引用が長すぎないか? この本のボリュームのうち、佐藤氏によって書かれた部分は多く見積もっても半分。まぁ、同じ材料を料理しても引用元の著者さえも思いもよらないような切り口を示すのが佐藤氏の真骨頂...とは思うものの、それにしても多いよ。引用。
今度は佐藤氏の自著を読みたい。

外からの影響によって生じる内の論理

 新自由主義をマルクスの視点から分析し、現在の政治情勢の推移する先に待っているかもしれない革命を阻止するという立場でまとめた論考のようだ。はじめに、秋葉原連続殺人事件と最近死刑を執行された二人の死刑囚に見られる共通点の分析からはじめ、「蟹工船」ブームに見られる現代の政治思想の行き詰まりを示し、国家の体現者たる官僚の内在ロジックを明らかにしている。
 死刑囚の内なる論理構造と新自由主義の思想の共通点や、同時代のプロレタリア文学に見られる現実性と文学性の違いなど、公開情報の中に潜むインテリジェンスみたいなものを表出させているのは面白い。
 ただ、日本社会の将来姿として農本主義を提案しているように感じたが、果たして今の人口を支えられるだけの国土が日本という国にあるかどうかは疑問だ。資源に対する閉塞感が日本を第二次大戦へのレールに乗せる一因だったと思うと、殷周の昔に帰るのは現実的ではない気がする。これが現実になるには、再び日本の国力が今の半分くらいになる必要があるだろう。

 明治維新以後140年以上の時間をかけて、日本人は少しずつ変化してきたのだと思う。著者は、国民が代わらない限り体制を変えても意味はないという趣旨のことを、他の人物の言葉を借りて主張しているが、それはその通りだろう。そして今後も変わり続けざるを得ないのだが、その方向性が明確ではないために迷走する。こんなとき、明確な指針を示す人物が現れれば、一気になびくこともあるのかも知れない。
 歴史の専門家ではないが、日本における革命は外部から引き起こされてきたと思う。草の根運動から湧き上がる革命は起きたことがない。百姓一揆を見ても分かるように、自分たちが変えるという意識よりも、お上に変えてもらうという意識が強いのだろう。だから現代でも、何か事件があれば教育制度や社会などのせいにする論調が生まれやすい。

 もしかすると、こういう気質の国には中央集権制は向いていないのかもしれない。なぜなら、行政には苦情を拾い上げる機能が求められることになり、それを中央官僚に求めることは酷だからだ。大きな政府を目指すとしても、大きいのは中央ではなく地方政府、ということになるかも知れない。。
 ところで、「JCのメンバーは、(中略)機会費用を失っていることになる。」という文章は、経済合理性の批判という論旨から考えて、なかなか面白いジョークだったと思う。

貧困や格差を生む社会が生まれた理由

著者のお得意の外交の問題や、官僚の気質、「蟹工船」の解説も面白く読めました。
その中で秀でていたのは、「ソ連の崩壊」という事実=共産主義という選択肢がなくなったということ。そのことが貧困や格差を生む現在の新自由主義社会を形成していく流れがよく理解できました。
いつもながら色々な事実を組み合わせて先を読むという著者の思考方法は勉強になります。

蛇足:雑誌や本で見る著者の近影はいつも傾いているのですが、どういう理由でしょうね、

今こそか、

最近、国家に関する類の本が気になり、よく読んでいる。
佐藤氏は、自身の官僚、外交官の経験を元に、
我々の知りえない世界を分かりやすく説明している。
国策捜査は、時代の転換のために生贄を捧げ行われる。
蟹工船を書いた目的を知らず納得していると、
誤った理解を植え付けられてしまうなど、
世の中は単純ではないが、
国民の政治に対する無関心、
新自由主義経済が国民をアトム(孤立化)させ、
国家を弱体化させている理由も理解せねばなるまい。
対外交渉で言いなり、国内においても貧困で苦しむ国民が増えても、
何も策を打てない官僚、政治家。
期待できない政治家、官僚に文句を言うだけの国民と、
負の連鎖が続いてきた。
また、スタンドプレイや、メディアで国民受けをするだけの
政治家を支持してしまったつけも、高い代償を支払わねばならない。
我々は悠久の平和を過ごしてきたが、
今こそ政治を監視し、主体的に
参加してゆかねばならない時にさしかかったと強く感じる。
幸せな世界を築きたいのであれば、
努力をつまねばならないのだろう。
戦後、某国により奪われた力、
そもそも長い歴史を持つ国民なので、できるはずだと思うが・・
佐藤氏のあとがきにもあったが、
閉塞感に対し国民がテロや、クーデターに世直しを期待し、
万が一起きてしまった後は、更なる国家の暴力が増すことを
きちんと国民が理解することで、テロ、クーデーターの歯止めをかけたい、
というくだりは納得。。
長くなったけど、本書は現在の日本を理解する一助になると思え、推薦です。

「国家」とは何か「資本主義の本質」とは何か を深く思索した本

右・左セットのうちの1冊。(ただ、何が右で何が左なのかよく分からない。一緒でも違和感なく読めたと思う)

かなり深い思索ができる思う。

「国家」というものを意識すると、違った見方ができる。国家は官僚によって維持されるシステム。本質的に暴力装置。社会で解決する問題を国家に委ねることは範疇違い。

帯にあるとおり、『蟹工船』ブームに意義を唱え、本文中で『海に生くる人々』(葉山嘉樹)を取り上げている。
曰く
共産主義の偽りの救済(蟹工船)ではなく、葉山嘉樹(海に生くる人々)の資本主義が何であるかの現実を見極めようとするプロレタリア文学に光が当たるとき、社会の内側から変化が始まる。