ビジネス関連のご紹介!
ビジネス関連のご紹介!
ビジネス書籍とは、社会人がビジネスを行う上で役立つヒントや考え方を紹介している書籍を指します。
たとえば、営業を行う上で役立つテクニックや会話のコツなどを解説している書籍や、広告業に携わる人がどのような視点から企画を行えば良いのか、といった業種に特化した書籍などもビジネス書籍に含まれます。
また、ビジネス書籍で最も多いのは、発想力や計画力を養うことを目的とした書籍。このタイプの本はどの業種でも役立てることができるため、ヒットやベストセラーとなることが多いようです。
このほか、ビジネス書籍には有名企業の創設者が解説する指南書や、考え方を切り替える自己啓発本なども当てはまります。
第1部では、ロシア・中国に内在するロジックを解説し、第2部では、資本主義の欠陥を他者の論考を通じて明らかにし、新自由主義に対する反動から生じるかもしれない、ファシズムへの兆候を示している。さすがにロシアについては専門領域なので様々に分析されているが、第2部は基本的に引用が多く、ワクワク感は控えめのように思う。
後半では、絶対的貧困の現状と、過去にファシズムが台頭した時代の状況を比較することで、今後に起きるかもしれない変化を推測している。特に、雇い止めなどの問題について経団連などが取り組むことを提案しているのだが、それだけでは問題は解決しないのではないかと思う。なぜなら、企業に国籍は必要ないので、市場を日本に限定する理由がないからだ。
日本での製造経費が高くなれば他国に拠点を移すだけで済むし、日本市場が縮小する以上に外国市場が拡大すれば、企業が得る利益はむしろ増える。だから、派遣をやめて正規雇用を義務付けるというような対策は、かえって逆効果になるかも知れない。
派遣の問題は、大企業との雇用関係よりも、派遣会社との雇用関係に根本的な原因がある気がする。結局、派遣会社という中間業者による搾取と、派遣社員に対する教育の機会が与えられないということが、貧困の負の連鎖を生み出すことになるのだろう。
だから例えば、派遣会社の業界団体を設立して事業規模に比例して出資させ研修センターをいくつか作るのはどうだろう。派遣会社に就職した人は必ずそこで一定期間研修を受けることを義務づけることにより、社会人としての基礎的なスキルも身につけられるから、仮に派遣切りにあっても、どこかで再雇用される確率は高まると思うし、正社員として雇用されるチャンスも高まるだろう。
補助金や社会保障を積み増せば、一時的には救われるかもしれないが、その子供たちに貧困が継承されてしまうかもしれない。ならば、そのお金をスキルアップの仕組み作りとそれを指導する人の確保に使ったほうが、後々よいかもしれない。
本書のテーマは 120頁の以下に尽きると読んだ。
「ファシズムは『絶対悪である』という手垢がついた言葉なので 今度 出現するファシズムが ファシズムという名称を取らないことだけは確実だ」
本書の副題である「忍び寄る ファシズムの魅力」の「魅力」という言葉には 上記佐藤の説明の通り 抵抗を感じることが普通だ。従い 次の魅力的なファシズムが出てきた場合には昔の名前ではなく 新しい看板をつけてくるに違いない。それを気をつけなくてはいけないという事が佐藤の主張である。
実際 現代の日本の 格差問題が 貧困問題に発展していく中で そこから立ち上がるファシズムの可能性という指摘には 正直目から鱗が落ちた。貧困問題を国家論に繋げる鮮やかな手さばきが本書の白眉である。
本書は 佐藤の著作の中では 難解な部類に入る。佐藤が時代を読み解くのに使うテキストが難解だからだ。但し そういうテキスト、例えば 宇野弘蔵や滝沢克己などを知る機会を得られるのも 佐藤の著作の魅力である。佐藤の博覧強記ぶりは 本書でも際立つ。こういう論者が 突如として現れたこと自体に 時代を読みとる鍵があるのではないかとすら 僕は思うほどだ。
最初は筆者の過去のヨミであることが理解できず戸惑いましたが、時制を理解すれば外れていてもなかなかの慧眼だと思いました。少ない情報でもパターンを読み取ることで確度の高い予測ができるという著者の思考回路は勉強になります。
途中でマルクスの話が出てきて難解になりますが、結局のところ、サブタイトルの「忍び寄るファシズムの魅力」という警鐘に薄ら寒いものを感じながら、著者の示してくれた日本人のあり方に納得した次第です。
現在、「左巻」を読んでいますが、その初めには「右巻」の内容を上手くまとめているので、復習にもなりました。最初迷いましたが、右巻から読みはじめて正解だったようです。
この左右巻両著は前回NHKブックスから出ていた『国家論』の延長に当たるもので、前回の国家論からさらに踏み込んで「現実情勢」の文脈にどのような思想をもって当たるか?という意図をもって書かれたものである。
右巻の方が思想色が強く、左巻の方が現実情勢分析が強いが、圧巻は右巻の 恐慌と不安とファシズム の項である。
この項は滝沢克己の論考を基にそれを現実情勢の文脈に佐藤優が甦らせたものであるが、「不安」という事を根幹に据えて資本主義の存在の中にそれ自身を破壊してしまう恐慌を内包しているという矛盾、そういう存在であるとうことをファシズム、テロ、自殺に逃げる前にしっかりと見つめ、その作業の中で「人間が疎外された労働」から逆説的に「"労働"の本来の姿」を見出していくという、逆転の希望を訴えたものである。
少し哲学的思考力が求められるものではあるが、それだけ読み解けたときには実りあるものになる。
(基本知識はやはり『国家論』に描かれた国家観 と 労働力商品化の本質を把握していると読み解き易い)
最後はダメ押しとして、本来は合理化からくる不条理を強いられた人々の異議申し立て運動であるはずのファシズムが、その結実として新たなる合理化への再結合をもたらすという弁証法的関係をハーバーマスの論考から述べて、ファシズムのもつ本質に警鐘を鳴らす。
この本は、洋書の思想書を読んでいるときのような歯ごたえがあった。
ここに登場するテーマについて、1つ1つ噛みしめながら、自分自身の思索をめぐらせて読めば、自身のみならずより多くの人々にも有益な発想が思い浮かぶのではないだろうか。
佐藤優氏の知性の切れ味が光る書。この本は、もしかすると数十年後に、思想関係の書として歴史に残った本のうちの1冊になっているかもしれない。
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